今回はグリンパティックシステムについての記事だよ
グリンパティックシステム・・・?
あまり聞きなれない言葉だよね
でも実は人間にとって、とても大切なものなんだ
へー。
今回はそんなグリンパティックシステムについて
- グリンパティックシステムとは何か
- グリンパティックシステムの働き
- グリンパティックシステムの仕組み
- グリンパティックシステムと睡眠との関係性
- グリンパティックシステムが働かないとどうなるか
- グリンパティックシステムを働かせるためにはどうすればいいか
といった事についてざっくりと解説していくよ
グリンパティックシステムが何かを知るために心して聞くよ!
グリンパティックシステムってなに?
グリンパティックシステムとは脳にたまった老廃物を掃除するための体の働きのことで、脳の中で行われています
脳の中にある老廃物には
- アミロイドβ
- タウたんぱく質
といったものがあります
これらの老廃物は脳が活動することで出てくるのですが、この老廃物が脳にたまりすぎるとアルツハイマー病などの認知症を引き起こすと考えられています
そのためグリンパティックシステムは脳の中の老廃物を掃除することで認知症を予防する働きがあると考えられています
ところで、「グリンパティックシステム」って名前を聞いただけでは何のことだかさっぱりわかりませんよね
もちろんこの名前も「かっこいい名前を適当につけよう!」という感じでつけられたものではないので、ちゃんと由来があります
名前の由来となっているのは
- 脳細胞の1っ種であるグリア細胞
- 体の中の老廃物を運ぶ役目のあるリンパ管
の2つです
脳が働くと老廃物が出るという話がさっきありましたよね
この老廃物は本来であればリンパ管を使って処理したい所なのですが、残念ながら脳にはリンパ管が通っていません
しかしそれでは老廃物がたまっていってしまうので、先ほど登場したグリア細胞がリンパ管の代わりに老廃物を脳の外に追い出す働きをします
このようにグリア細胞(glia cell)がリンパ管(lymphatic system)のような働きをすることからグリンパティックシステム(glymphatic system)と名付けられたのだそうです
グリンパティックシステムは認知症を予防してくれる大切な働きなんですね
グリンパティックシステムの仕組み
前の章ではグリンパティックシステムの概要をお話ししました
認知症を予防してくれるというとても頼もしいグリンパティックシステムですが、どのように老廃物を脳の外へと移動させるのでしょうか?
この章ではそういったグリンパティックシステムの仕組みについて解説していきます
脳が働くと老廃物であるアミロイドβと呼ばれるペプチドやリン酸化したタウタンパクなどの「残りかす」のようなものが出ます
これを除去するためにグリア細胞は脳脊髄液と呼ばれる液体を使います
脳脊髄液はざっくりというと
- 脳室と呼ばれる脳の中にある空間で作られる液体
- 脳室では1日当たり500mlくらい作られる
- クモ膜下腔と呼ばれる脳の周りの隙間を流れている
- 脳の水分量を調節して脳の形を保つ働きがあると考えられている
という感じの液体です
グリア細胞は脳細胞の間にたまった老廃物をこの脳脊髄液で静脈のほうへと運んでいきます
静脈側へと運ばれた老廃物はそのまま静脈に乗って脳の外へと運ばれていきます
脳から運び出された老廃物は体のほうにあるリンパ管に送られ、そこで処理されるという流れになります
グリンパティックシステムは、体にあるごみ処理場に脳の中のごみを運ぶための仕組みというわけですね
グリンパティックシステムを働かせるためにできる事
前の章までで
- グリンパティックシステムは脳にたまった老廃物を掃除する仕組み
- グリンパティックシステムが働かないと認知症の危険が高まる
といった事が分かりました
今までは全く意識してこなかったグリンパティックシステムですが、今では「はやく働かせたい!」と思えるのではないでしょうか?
そこでこの章では
- グリンパティックシステムを働かせるためにできることは何か
と言う事を解説していきます
睡眠時間をしっかりととる
まずは何より睡眠時間をしっかりととる事です
グリンパティックシステムは寝ている間だけでなく、起きている時にも働いています
しかしグリンパティックシステムは起きている時には寝ている時の10分の1程度の効率しかありません
いくら働いているとは言っても10分の1程度では老廃物の掃除はとても間に合いません
そのためグリンパティックシステムを働かせようと思ったら睡眠時間をしっかりととることが最も重要なポイントになります
- 「寝たくても寝付けない!」
- 「寝つきを良くする方法を知りたい!」
という方はこちらの2記事が参考になるかと思いますので興味があればのぞいてみてください
睡眠時間には個人差がありますが、目安としては7~8時間は欲しいところです
最低でも7時間は睡眠時間をとるようにしましょう
睡眠の質を上げる
次に大事なのが睡眠の質を上げる事です
グリンパティックシステムを効率よく働かせるためには眠らないといけないので、睡眠時間はとても大切です
しかし睡眠時間を長くとっている方でも
- 長く寝ているのに疲れが取れない
- たくさん寝たのに頭がぼんやりする
といった症状があるという人は多くいます
こういった方は睡眠の質が悪くなっている可能性があります
睡眠の質が悪いとグリンパティックシステムが効率よく働くことができず、脳に老廃物がたまったままになってしまいます
睡眠の質を上げる方法の例としては
- 寝具を変える
- 寝る前に換気をする
- 寝る前に照明を暗くする
といったものがあります
ここでは詳しい話ははぶきますが、「もっと詳しく知りたい!」という方はこちらの記事で解説していますので興味があればのぞいてみてください
睡眠の質を上げるのは「睡眠時間を長くとれない」という人にもおすすめです
昼寝をする
- 「どうしても夜には時間が取れない」
- 「いろいろと試したけれど睡眠の質が上がらない」
といった方は、昼寝をしてみましょう
理想としては夜にしっかりと睡眠時間を確保したい所ですが、応急処置として昼寝をするだけでもかなりの効果が期待できます
昼寝の効果はあのGoogleもみとめています
実際にGoogleでは昼寝をするための時間を設けたり、昼寝をするためのスペースを作ったりしています
昼寝の効果を確かめた実験では、日中に20~40分の昼寝をすることで集中力が100%まで回復することが分かっています
夜に時間が取れない・眠れないという方はぜひ試してみてください
あのGoogleも認める昼寝の効果は絶大です
集中力が落ちてきたときには20~30分くらい昼寝をしてみましょう
まとめ
今回はグリンパティックシステムの概要や仕組みなどについて解説してきたけれどどうだった?
全然きいたことがなかったけれど思っていたより重要な働きでびっくりしたよ!
まさか寝ている間に認知症を予防していたなんておどろくよね
グリンパティックシステムが働かないとアルツハイマー病などの認知症のリスクが高まるんだよね!
そうそう。日中にも働いているけれど、寝ている時の10分の1程度の効率だからよく寝ることが大事だったね
あとは睡眠の質を高めることも大事だったよね!
どうしても時間が取れないというときには昼寝をするのも効果的なんだよね!
そうだったね。昼寝の効果はあのGoogleも認めていて、わざわざお昼寝タイムを作るほどなんだったね
イヤー!今回の記事を読んでグリンパティックシステムについてよくわかったよ!
今まではあまり意識していなかったけれど、こうして知ってみると睡眠時間を大切にしようと思えるよね
僕もこれからは毎日14時間くらい眠るようにするよ!
それはやりすぎかな・・・・・・。
ということで今回の記事は以上になります!
このサイトではこのほかにも健康に関する様々な記事を投稿していますので良ければのぞいてみて下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それじゃあまたね!