今回はワインについての記事だよ
ハッパくんはワイン好き?
ワインは美味しくて健康的だから大好きだよ!
確かにワインは健康にいいといわれているけど、具体的にどんなメリットがあるかは知ってる?
そういわれてみると確かに良く知らないかも・・・。
ということで今回の記事では
- ワインにはどんな効果があるのか
- ワインはどんな不調に対して効果があるのか
- ワインを摂取する時の注意点はあるか
- ワインは1日当たりどれくらい摂取すればいいか
といったことについて解説していくよ
大好きなワインがもっと好きになるように心して聞くよ!
ワインのメリット
心疾患の予防
日本人の死因の3大原因の1つである心疾患
ワインにはそんな心疾患を予防する効果があります
これはワインに含まれるアルコールが心疾患の原因となる血栓が作られるのを防ぐからだといわれています
アルコールの摂取量と死亡率の関係を調べた実験では、アルコールを1日20g程度摂取する人が1番死亡率が低く、それよりも低くても高くても死亡率が上がるという結果になりました
つまり適量の飲酒であれば全くお酒を飲まない人よりも死亡率が低くなるというわけです
とはいえ当然ですが、大量の飲酒をすると全く飲酒しない人よりも死亡率が高くなりますので、あくまでも適量の飲酒を心がけましょう
ちなみに先ほど例に挙げた実験では適量の飲酒をしている人たちは平均して50%も死亡率が低かったそうです
抗酸化作用
人間は活動すると体内で活性酸素と呼ばれる物質が作られます
活性酸素は体に入ってきた細菌などと戦う免疫的な働きがあり、私たちの体には必要不可欠なものです
しかしそんな活性酸素も体の中で増えすぎてしまうと、必要のない場所までも傷つけてしまい、
- ガン
- 老化
- 心疾患
- 生活習慣病
といった疾患の原因となってしまいます
赤ワインには増えすぎた活性酸素を減らす抗酸化力があります
これは赤ワインに含まれるポリフェノールによるものと考えられています
このポリフェノールはレスベラトロールと呼ばれており、赤ワインやブドウの皮、ココアなどにも含まれています
レスベラトロールは赤ワインを作る際の発酵の過程でも作られるため、赤ワインに特に多く含まれています
まる絞りのぶどうジュースなどにも含まれてはいますが、赤ワインと比べるとごくわずかです
ワインに含まれるレスベラトロールの量はブドウの品種によっても違います
特に多く含まれる品種としてはピノ・ノワールが知られています
動脈硬化の予防
動脈硬化は酸化されたLDLコレステロールをマクロファージが貪食して泡沫細胞になる事によっておきます
泡沫細胞はサイトカインと呼ばれる物質を放出して血管内に炎症を引き起こしたり、血管内に蓄積することでプラークの元となってしまって動脈硬化をひきおこします
動脈硬化が起こると脳卒中や心筋梗塞といった、日本人の死因として高い割合を占める疾患の原因となります
ワインはLDLコレステロールの酸化を防ぐことで動脈硬化を予防し、ひいては脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らしてくれます
これはワインに含まれるレスベラトロールによるものと考えられています
日本人の死因となる大きな原因である脳卒中と心疾患を予防できるのはうれしいですね
寿命が延びる
人間は新しく細胞を作るときに細胞内のDNAを型にして同じ塩基配列を持ったDNAを作り出します
しかし新しく作られた方のDNAは型となったDNAの完全なコピーというわけではなく、端の方にあるテロメアと呼ばれる部分が少しだけ短くなります
細胞分裂を繰り返していくうちにこのテロメアがどんどん短くなっていき、一定の長さになるとその細胞はそれ以上分裂できなくなります
つまりテロメアの長さは細胞の寿命の長さを表すとも言えるのです
現在はこのテロメアを長く保つことが長寿の一因とされており、サーチュイン遺伝子と呼ばれる遺伝子がテロメアを保護する可能性があるということもわかっています
ワインに含まれるレスベラトロールはこのサーチュイン遺伝子を活性化させます
それによって遺伝子の発現が抑制されてテロメアが長く保たれることで寿命が延びると考えられます
レスベラトロールは疾患の発症リスクを下げるだけでなく、細胞の寿命も伸ばしてくれるわけですね
認知機能の維持
現代では医療の発展とともに寿命が長くなってきています
しかし寿命が長くなっても、長くなった時間すべてを活動的に過ごせるわけではありません
乱れた生活習慣などによって何らかの病気を患えばそれ以降の時間はある程度不自由なものになってしまいます
活動的な時間を減らす大きな原因の1つとして挙げられるのが認知症です
ワインには適量を摂取することで認知症の発症率をさげる効果が期待されています
これはワインに含まれるレスベラトロールがERK2という酵素の働きを活性化することによります
このERK2は脳において記憶や学習といった活動に関係していると考えられているため、それを活性化するレスベラトロールを含むワインは認知症に効果的と考えられるのです
実際にワインや他の酒類を摂取する人と全く飲酒しない人との認知症の発症リスクを比較した実験では
- ワイン → 基準値と比べて40%低い
- 飲酒しない → 基準値
- 他の酒類 → 基準値と比べて50%高い
となりました
この結果は
- 飲酒を全くしない人よりもワインを飲む人のほうが認知症のリスクが低い
- ワインの認知症に対する効果はアルコールによるものではない
という可能性を示しています
認知症の発症リスクを下げたいのなら飲酒をしないでもほかのお酒を飲むでもなくワインを飲むのが効果的と言う事です
日本では2025年には65歳以上の高齢者の内5人に1人が認知症を発症するといわれています
そんな時代だからこそ、ワインが認知症に効果的というのはありがたいですよね
ワインはどんな不調に効果があるか
ストレス
喫煙や運動不足、乱れた食習慣など健康に悪影響を及ぼす要因は数多くあります
その中でも現代人の抱える問題として大きいのが慢性的なストレスです
慢性的なストレスは喫煙習慣よりも体に悪いとする声もあるほど大きな要因です
そんなストレスにワインが効果的である可能性があります
これはワインに含まれるアルコールが大脳新皮質の働きを抑える事によると考えられています
また、ワインにはブドウの品種や産地、作り手、年代によって香りや味わいが変わるという嗜好性があることも一因にあるかもしれません
ただし、飲酒量が増えて脳全体の働きが悪くなるとアルコール依存症と成り、それがストレスの原因となるため節度ある飲酒量を守る必要があります
いわゆる「ほろ酔い状態」くらいの酔い心地がストレス緩和には効果的です
高血圧・むくみ
ワインには他の酒類と比べても多くのミネラル分が含まれています
その中でもカリウムの割合が高く、約40%をしめています
カリウムには尿を排出しやすくする利尿作用があり、それと同時に過剰なナトリウムも排出します
それによって高血圧やむくみの予防が期待できます
お酒のお供は塩分の多いものが多いですが、カリウムの多いワインを一緒に飲むことで高血圧の予防が期待できます
消化不良
人間が活動するためにはしっかりと食べ、エネルギーや栄養を体に供給することが大事です
栄養素の吸収は腸で行われますが、腸でしっかりと栄養を吸収するためには食べ物が粥状になっていることが望ましいです
食べ物を粥状にする働きを担うのが胃ですが、消化不良に陥るとこの働きがうまく行われません
しかしワインを飲むことで、消化不良が改善されるとする声もあります
これはワインが血中のガストリン1濃度を上げる事や、ワインに含まれるタンニン2が胃の蠕動運動3を促進することによると考えられています
日常的な不調である消化不良に効果があるのはうれしいですね
慢性的な疲れ
現代人が抱える健康問題の1つとして慢性的な疲れがあります
慢性的な疲れにはいくつかの要因が考えられますが、ワインはその要因として挙げられるミトコンドリアの減少・不活性化に効果があると考えられています
ミトコンドリアは人間の細胞の中にある器官の1つで、エネルギーの産生や筋肉の収縮にかかわっています
現代人は乱れた食生活や慢性的なストレスによってこのミトコンドリアが減少したり、うまく働かなくなっています
ワインに含まれるレスベラトロールは、PGC-1aと呼ばれるたんぱく質を活性化させます
PGC1aはミトコンドリアへの糖の供給を促進するほか、ミトコンドリア自体の数を増やす働きにも寄与します
そのためワインを飲むことでPGC-1aが活性化し、ミトコンドリアの数を増やしたり活発に働くようにすることで慢性的な疲労に効果が期待できるのです
ワインは胃や腸、血管、心臓だけでなく筋肉やメンタルにも良いというわけですね
ワインを飲むときに注意すること
アルコールの量に注意する
ワインはお酒の中でも比較的アルコール度数の高いお酒です
ビールのアルコール度数が4~5%であるのに対してワインは13~14%とおよそ3倍近く含まれています
アルコールの1日当たりの摂取基準は性別や体格、年齢、人種などによって差はありますが、日本人女性の場合ですとおおよそ10gと言われています
アルコール10gをそれぞれのお酒の量に直すと
- ビール → 約275ml
- ワイン → 約90ml
となります
このようにワインとビールにはアルコールの量におよそ3倍もの差があるため、ビール感覚で飲もうとすると急性アルコール中毒を引き起こす恐れもあります
また、アルコール濃度が15~30%程度の酒は人体へのアルコールの吸収が早いため、アルコール中毒の危険はさらに高まります
逆にアルコールは食事とともに摂取することで吸収が緩やかになるため、食事の中でゆっくりと飲むことを心がけましょう
ワインは「食事中の水分」ではなく「1口ずつ味わう料理の1つ」と考えるといいかもしれません
亜流酸塩による頭痛に注意する
ワインのラベルを見ると添加物として亜硫酸塩という表記があることが多いです
この亜硫酸塩はワインを作るうえで発酵のし過ぎや酸化の防止、雑菌の繁殖を抑えるといった働きがあります
ワイン以外だとドライフルーツにも添加されることの多い成分で、ドライフルーツの場合は漂白作用などを期待して添加されます
ワインに含まれる亜硫酸塩がごくわずかで、本来であれば健康被害などは出ないほどの量です
しかしアレルギーを持った方などが摂取すると微量であっても過敏に反応してしまい、頭痛を引き起こすと考えられます
過度に怖がる必要はないけれど、ワインを飲んで頭が痛くなったことがある人は注意しましょう
1日当たりどれくらい飲めばいいか
ワインの1日当たりの摂取量は明確には決まっていませんが、ここではアルコールの摂取量を基準にして考えていきます
厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」として挙げているのは男性で1日当たり20g、女性はその半分の10gとしています
ワインのアルコール度数はおおよそ13.5%なので、ワイン100mlあたりにはおよそ13.5mlのアルコールが含まれています
そしてアルコールの比重はおよそ0.8なのでワイン100mlあたりのアルコール量はおよそ11gとなります
これをもとに男性と女性それぞれの1日当たりのワインの摂取目安量を計算すると
- 男性 → 180ml
- 女性 → 90ml
となります
さて、ワインはアルコール度数が高いお酒であるため、1日当たりの摂取目安が低くなってしまいます
そのため
- こんなに少量では飲んだ気がしない
- もっとたくさん飲みたい
という方もいるかと思います
そういった方はノンアルコールワインを活用するか、比較的アルコール度数の少ないドイツワイン、日本ワインを飲んでみることをおすすめします
ドイツワイン、日本ワインのアルコール度数はおおよそ10%前後なので、1日当たりの摂取目安は以下の通りになります
- 男性 → 1日当たり250ml
- 女性 → 1日当たり125ml
ノンアルコールワインについては栄養分や風味などが多少損なわれてしまいますが、それらが気にならないのであればよい選択と言えます
ワインはアルコール度数の高いお酒なのであまり多く飲めないのが残念ですね
なので「ワインは1口ずつゆっくりと味わう嗜好品だ」という意識が大切かもしれません
まとめ
今回はワインの効果・効能、1日の摂取量なんかに解説したよ
まさかおいしく飲んでたワインにこんな効果があったなんて驚いたよ!
アルコールは基本的に体に良くないといわれているけれど、これだけの効果があるのはすごいよね
だけどアルコール度数が高いから急性アルコール中毒に気をつけなきゃいけないんだよね
そうそう、後は1日にあまりたくさん飲めないというのもポイントだったね
1日180mlかぁ、守れる気がしないなぁ
これはあくまでも目安だからね、完璧に守る必要はないと思うよ
そうなの!?
あくまで、個人の体調面と精神面に相談して過剰に飲みすぎることがなければいいと思うよ
そうなんだ!ヤッター!毎日5リットルのむぞ!
・・・・・・。
ということで今回の記事は以上になります!
このサイトではこのほかにも健康に関する様々な記事を投稿していますので良ければのぞいてみて下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それじゃあまたね!