今回はレム睡眠とノンレム睡眠についての記事だよ
レム睡眠やノンレム睡眠ってテレビで聞いたことがあるけれど何なの?
最近ではテレビなどで話題になる事もあるからハッパくんのように『聞いたことはあるけれど良く知らない』という人は多いかもね
そこで今回はレム睡眠とノンレム睡眠について
- それぞれの睡眠の概要
- それぞれの睡眠はどういった違いがあるのか
といった事について解説していくよ
レム睡眠とノンレム睡眠とは何か、2つの違いは何かといった事が分かるように心して聞くよ!
目次 とじる
レム睡眠・ノンレム睡眠って何?
最近ではテレビやネットなどでも目にすることがあるレム睡眠とノンレム睡眠
「聞いたことはあるけれどどんなものかはよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
そこでこの章ではレム睡眠とノンレム睡眠の概要についてざっくりとみていきましょう
実は人間は眠っている間はずっと一定の状態にあるのではなくて、浅い眠りと深い眠りとを交互に繰り返して眠っています
そしてこのうちの浅い眠りのほうがレム睡眠と呼ばれるもので、深い眠りのほうがノンレム睡眠と呼ばれます
・浅い眠りがレム睡眠
・深い眠りがノンレム睡眠
レム睡眠は一般的には「REM睡眠」、ノンレム睡眠は「Non REM睡眠」と表記します
REMというのは「Rapid Eye Movement」のそれぞれの頭文字をとったもので、意味合いとしては「急速眼球運動」となります
急速眼球運動と聞くと眼球がダイナミックに動くのを想像してしまいますが、実際には細かいけいれんのような動きをするそうです
REM睡眠中にはこの眼球の細かな動きがみられるのが特徴です
逆にNon REM睡眠はその名の通りREM(休息眼球運動)が無い(Non)睡眠ですから、ノンレム睡眠中にはこういった目の動きはありません
・REM睡眠中は瞳が細かく動くことがある
・Non REM睡眠中はこういった瞳の動きはない
眠りの深さや目の動きなどに違いがあるんですね
次の章からはそれぞれの具体的な違いについてみていきましょう
脳波の周波数の違い
まず第一にに脳波の周波数の違いがあります
「脳波」というのは脳細胞どうしで行われる微弱な電気のやり取りを電極などで測定した波のことで、脳の働きを観察するための指標として使われます
一般的には脳波の周波数が高いほど活動的、低いほど落ち着いた状態であるとされています
活動時、安静時、レム睡眠時、ノンレム睡眠時の脳波を比較すると以下の表のようになります
このように周波数が高いほど活動的になることがよくわかりますね
また、レム睡眠の時の周波数が4~8hzなのに対してノンレム睡眠の時の周波数は1~4hzと低くなっていることが分かります
これがレム睡眠が浅い睡眠で、ノンレム睡眠が深い睡眠と呼ばれる理由です
・レム睡眠時の脳波は4~8hzでノンレム睡眠の時より高い
・ノンレム睡眠時の脳波は1~4hzでレム睡眠の時より低い
ちなみに表の右端にある単語は脳波の周波数帯につけられた名前です
「目を閉じて安静」の時にでるアルファ波は聞きおぼえのある方もいるのではないでしょうか?
「これをするとアルファ波が出てリラックスできる」というような話で良く出てくるあれですね
安静時に出る脳波がアルファ波と呼ばれるように、レム睡眠時に出る脳波はシータ波、ノンレム睡眠時に出る脳波はデルタ波と呼ばれます
睡眠時に出る脳波に違いがあるから眠りの深さも違うんですね
段階の有無による違い
次にあげられるのが段階の有無です
ここで「段階ってどういうこと?」という疑問がでてきますよね
実はノンレム睡眠は脳波の周波数に応じて以下のように4つの段階にわけられます
こうしてノンレム睡眠はStage1~4という段階に分けられるわけですが、レム睡眠にはそういった区別が無いといわけです
・レム睡眠に区別はない
・ノンレム睡眠は脳波の周波数や波形によってStage1~4に分けられる
睡眠の流れ
少し脱線して睡眠全体の流れとノンレム睡眠・レム睡眠との関係を見ていきましょう
まず、入眠時にはノンレム睡眠の内で一番浅い眠りであるStage1が現れます
次にStage2が現れ、そこからStage3、Stage4と順に移り変わっていって、次にレム睡眠が現れ、それが終わるとまたStage1に戻ります
このStage1~レム睡眠の流れはおおよそ90分~120分ほどの長さになっていて、これを5回ほど繰り返したあとに起床につながります
90~120分の中で行われる内容は1セット目(入眠直後)と5セット目(起床直前)では異なっており、後半のセットになるにつれてノンレム睡眠よりもレム睡眠のほうが多くなります
段階の違いがある分レム睡眠よりノンレム睡眠のほうが複雑な眠りなんですね
役割の違い
次に役割の違いがあげられます
レム睡眠、ノンレム睡眠の役割についてはいまだにわからないことも多いですが、それぞれに違った働きがあるらしいという報告は多くあります
例えばレム睡眠には記憶の消去や海馬での記憶力を高める働き、徐波睡眠の質を高める働きがあるとされています
このようにレム睡眠時には脳が働いて記憶の定着を促しているものの体の方は眠った状態になっているので、レム睡眠の途中で中途半端に覚醒するといわゆる金縛りが起きます
また、夢はレム睡眠で記憶を整理しているときに見るものとされています
記憶の定着を行うレム睡眠に対してノンレム睡眠は脳神経の結びつきを作って記憶を定着させる、成長ホルモンを分泌して体の発達を促す、脳の老廃物の除去をするといった働きがあるとされます
・レム睡眠は記憶の整理やノンレム睡眠の質を高める働きがある
・ノンレム睡眠には記憶を定着させたり、体の成長を促したり認知症を予防する働きがある
このノンレム睡眠時に分泌される成長ホルモンですが、睡眠全体で分泌される量の7割程度は前章でいうところの1セット目の段階で分泌されるといわれています
一昔前に22時~24時の間を「シンデレラタイム」と呼び、その時間に就寝すると成長ホルモンが多く分泌されて美肌になるという話がありましたが現在では就寝時間に関係なく、この寝入りばなの90~120分に質の良い睡眠をとることが重要とされています
また、ノンレム睡眠に備わった脳の老廃物を除去する仕組みはグリンパティックシステムと呼ばれており、体に備わった認知症への1つの対抗手段となっています
どちらの睡眠にも大切な役割があるんですね
割合の違い
次に睡眠全体に占める割合の違いがあります
『段階の有無による違い』の章でも少し触れましたが、レム睡眠とノンレム睡眠は同じ時間ずつ発生しているわけではありません
睡眠時間に占めるそれぞれの割合はもちろん個人差もありますし年齢によっても差があるといわれていますが、大まかには以下の様になっていると言われています
このように、基本的にはノンレム睡眠のほうが多くなります
また、この図を見てもわかる通りレム睡眠の割合は年々減少していきますが、この表はあくまでも睡眠時間にしめるレム睡眠、ノンレム睡眠の割合を示したものなので、ノンレム睡眠が86%有るご年配のかたが新生児よりも長い時間ノンレム睡眠をとっているというわけではありません
一応書いておきますと、新生児の平均睡眠時間は16時間ほどで、ご年配のかたは6.5時間程度とされているのでノンレム睡眠の割合はご年配の方のほうが36%も多いのですが、実際の時間は新生児の方が1.4倍ほど多く寝ていることになります
生まれたばかりのころは成長が早く、年齢を重ねると物覚えが悪くなるのはこういったことが関係しているんでしょうか?
まとめ
今回はレム睡眠・ノンレム睡眠について、それぞれの概要と違いについて解説してきたけれどどうだった?
テレビなどで何となく聞いたことがあるだけだったけれどこんなに違うものだったなんて驚いたよ!
まさか脳波から違っているなんてびっくりするよね
ノンレム睡眠はさらにStage1~4という段階に分けられるんだったよね!
そうそう。Stage1~~2を浅睡眠、Stage3~4を徐波睡眠というんだったね
あと、レム睡眠は記憶を整理する働きがあって、夢を見るのもこの時なんだよね!
「夢には自分の知らないものは出てこない」という話があるのも納得だよね
逆にノンレム睡眠の働きは体の成長を促したり認知症の予防を行ったり、体のメンテナンスのような働きをするんだよね!
うんうん。成長ホルモンの分泌やグリンパティックしすてむが働くのがノンレム睡眠時だったね
イヤー!今回の解説でレム睡眠とノンレム睡眠の違いがよくわかったよ!
どちらも違うけれどどちらもとても大切なものだったね
これからは夢を見たときには『今レム睡眠をしてたんだな!』と考えてみるよ!
金縛りにあったときにも『今レム睡眠中に覚醒してしまったんだな』と思えばあまり怖い思いをしなくて済むね
ということで今回の記事は以上になります!
このサイトではこのほかにも健康に関する様々な記事を投稿していますので良ければのぞいてみて下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それじゃあまたね!