今回の記事は前回に引き続きシナモンについての記事だよ
前回はシナモンについて
- 何からできているのか
- どうやって作られるのか
- どんな種類があるのか
といったことについての解説だったよね!
そうだったね。
大好きなスパイスなのに知らないことばかりでびっくりしたよ!
ところで今回はどんな内容なの?
今回はシナモンを食べるメリットやデメリット、食べる上での注意点なんかについての記事だよ
えっ!?シナモンは美味しいだけじゃなくて体にも良いってこと!?
そうだよ。
でも食べ方や食べる量に気を付けないと逆に体に悪い影響があるんだ
だから今回はシナモンを食べるうえで知っておきたい
- どんな効果があるのか
- どんな不調に対して効果があるのか
- 食べる上での注意点はあるか
- 1日当たりどれくらい摂取すればいいか
といったことについて解説していくよ
おいしく健康にシナモンを食べるために心して聞くよ!
目次 とじる
シナモンの効果
独特の甘い香りが人気のシナモンですが、実は優れた健康効果があるということは知っていますか?
この章ではそんなシナモンの隠れた健康効果を7つほど紹介します
抗酸化作用
実はシナモンには高い抗酸化作用があるといわれています
ある実験で日常的に使われるスパイスの抗酸化力を比較したところ、シナモンにはほかのスパイスと比較してもとても高い抗酸化力があるということが分かっています
これはシナモンに含まれるフラボノイドによるものと考えられています
なお、シナモンは加熱すると抗酸化作用が弱るという報告もあるため、抗酸化作用を期待するのであればそのまま振りかけるといった使い方が良いでしょう
抗酸化作用は活性酸素という物質を減らす働きのことです
活性酸素は増えすぎると老化やガンの原因となるため、活性酸素をある程度減らすことが健康的とされています
抗炎症作用
シナモンを摂取することで抗炎症作用も期待できます
この抗炎症作用はシナモンに含まれるフラボノイドによっておこるものと考えられています
現代人は不規則な生活リズムやストレス、不健康な食事によって体が慢性的に炎症を起こしているといわれています
慢性的な炎症は慢性炎症と言われ、現代人の不調の大きな原因とされています
現代人の不調の大きな原因とされる慢性炎症に効果があるのは心強いですね
抗菌作用
シナモンには優れた抗菌作用があります
これはシナモンに含まれる香り成分の1つであるシンナムアルデヒドの働きによるものと考えられます
シナモンの抗菌作用の高さは広く知られており、世界中で多くの報告が上がっています
様々な種類の菌に対して抗菌作用を発揮しますが、身近な例としてはピロリ菌、サルモネラ菌、カンジダ菌などに対しても効果があります
ここで上げた菌の他にも効果が期待できる菌がたくさんあります
コレステロール値の改善・ダイエット効果
マウス実験において、シナモンを摂取させたところコレステロール値に改善が見られたそうです
また、同様の実験でマウスの中性脂肪が減るという結果も出ています
そのためシナモンを摂取することでダイエット効果も期待できそうです
肥満が問題となっている現代でこの効果はうれしいですね
食後血糖値の上昇を抑える
シナモンには食後血糖値の上昇を抑える働きがあります
ハッキリとした理由は明らかになっていなそうですが、いくつかの仮説は出ています
その中の1つはシナモンに含まれるシンナムタンニンB1と呼ばれるポリフェノールが糖分を代謝する酵素の働きを抑える事によるというものです
理由ははっきりしないもののその効果は認められているので、食後血糖値の気になる方は積極的に摂取していきたいですね
最近では肥満に伴う血糖値の上昇が問題になるのでこういった働きはうれしいですね
毛細血管を新しく作る・血流の改善
シナモンには毛細血管を拡張させる効果がある可能性があります
それによって血行が促進されるため、冷え性などへの効果が期待できます
また、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドには新しい毛細血管が作られるのを助ける働きがあるとされています
毛細血管の血流が悪くなると、血管はあっても血が流れていかないという状況になる事があります
そういった「存在するけれど無いのと変わらない」という状態の毛細血管を「ゴースト血管」と呼びます
ゴースト血管が増えると栄養が全身にいきわたらなくなるため、慢性的な疲れや抜け毛、薄毛などにつながります
いろいろな不調の原因にある血流の悪さを改善できるのはシナモンをとる大きなメリットの1つです
アルツハイマー病の予防
シナモンに含まれるフラボノイドにはアルツハイマー病の予防効果が期待できます
これは試験管内の実験やマウス実験で、シナモンがアミロイドβやタウタンパクといった物質の蓄積や凝集を防ぐ効果が認められたことによります
しかしあくまでも予防的な効果を期待するものなので、「シナモンを食べればアルツハイマー病が治る!」というものではありません
アルツハイマー病を治せるわけではないですが、将来ならないようにい今から摂取していきたいですね
どんな不調に効くのか
感染症予防
シナモンにはピロリ菌、サルモネラ菌、カンジダ菌などの一部の細菌に対しての抗菌作用があります
そのため摂取することで感染症の予防につながると考えられます
このご時世、感染症には気を付けたいですよね
その第1歩として、毎日シナモンを食べるということから始めてみるのはいかがでしょうか?
ピロリ菌は日本人口の約50%が持っている菌で、胃がんや胃潰瘍の原因となります
そういった菌に対しても効果が期待できるのはうれしいですよね
物忘れ・認知機能の衰え
シナモンに含まれるフラボノイドには脳の認知機能を改善させる効果があるとされています
これはシンナムアルデヒドによって毛細血管が新しく作られることや、シナモンに含まれるポリフェノールによるものと考えられています
認知機能の改善はシナモンの効果としては報告の多い物らしいので、そういった効果はかなり期待できそうです
認知症は誰にとっても無関係ではなくなってきているのでこういった効果はありがたいですね
冷え性
シナモンを摂取することで冷え性の改善が期待できます
冷え性の原因はいくつか考えられ、
- 部屋の温度が低すぎる
- 薄着で過ごしている
- 体温の調節機能がうまく働いていない
- 血行が悪い
といったものがあるとされています
シナモンに含まれるシンナムアルデヒドには毛細血管を拡張させる作用があるため、冷え性の原因の1つである血行の悪さを解消してくれる可能性があります
わたし自身、毎年冬になるとしもやけに苦しめられてきましたが、シナモンを摂取するようになってからは1度も発症していません
これがすべてシナモンの効果によるものなのかはわかりませんが、わたし個人としては血流の改善効果には一定の信頼をおいています
私自身が実感した効果の1つですが、あくまで個人の感想ですので過度な期待は禁物です
慢性的な疲れ
シナモンを摂取することで慢性的な疲れを解消する効果が期待できます
疲労にはいくつか原因があると考えられており、その1つとして運動不足などによる血流の悪さがあります
血流が悪いと筋肉などがうまく働かなくなり、人間は筋肉がうまく働かないと精神的にもおちこむ傾向があるそうです
また、血流が悪いと徐々に毛細血管が減ってしまい、体に栄養がいきわたらなくなってしまいます
そうなると
- 筋肉が働かなくて精神的に疲れる
- 毛細血管が働かなくて体の疲れが取れない
という状況に陥ってしまいます
シナモンには毛細血管を拡張させる働きやシンナムアルデヒドの毛細血管を新しく作る作用があるため、この2つを解消できる可能性があります
それによって日常生活を送るうえでの活力を取り戻すことができると考えられます
いつ発症するかわからない疾患の予防効果はもちろんですが、こうした普段の生活にハリを持たせてくれる効果があると摂取する意味をより感じられますよね
糖尿病の予防
シナモンには食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります
これはシンナムタンニンB1と呼ばれるポリフェノールの1種が糖の代謝にかかわる酵素の働きを阻害するためと考えられています
食後血糖値の上昇を抑える働きは糖尿病の中でも特に2型糖尿病の予防が期待できます
社会的に問題となっている糖尿病を手軽に予防できるのはうれしいですね
薄毛
シナモンを摂取することで薄毛を予防する効果が期待できます
薄毛には主に
- 頭皮の血行が悪い
- 老廃物などによって毛穴がふさがれている
- 男性ホルモンの影響で毛根の働きが悪くなる
という3つの原因があるといわれています
シナモンには毛細血管の拡張作用や毛細血管を作る作用があるため、このうちの「頭皮の血行が悪い」という原因を解消してくれる可能性があります
薄毛も身近でありながら、自分ではどう対策すればいいのかわかりづらいものなので、シナモンを食べるだけで予防できるというのはありがたいですよね
良くわからない薄毛用シャンプーを使うよりもシナモンを食べた方が効果が望めそうですね
摂取するうえでの注意点
過剰摂取に注意する
シナモンにはクマリンと呼ばれる成分が含まれています
クマリンはシナモンの特徴的な香りのもととなっている成分で、シナモンの他には桜の葉などに含まれています
甘い香りがして食欲をそそるクマリンですが、過剰摂取することで肝臓の働きを障害することが分かっています
そのためシナモンを摂取する際にはクマリンの過剰摂取に注意する必要があります
とてもいい匂いのするシナモンですが、食べすぎには注意しましょう
妊娠期間中の摂取に注意する
シナモンに含まれるシンナムアルデヒドには子宮を収縮させる作用があるとされています
そのため妊娠期間中に摂取すると胎児の成長に影響する可能性があるため、妊娠期間中の摂取は推奨されていません
これはあくまでも「推奨されない」というレベルの話で、そういった実例があるのかは不明ですが、子どもの一生を左右する問題なので控えるに越したことはないでしょう
あくまでも可能性のレベルですが、万に一つでもあると困るので妊娠期間中の摂取は控えましょう
1日当たりの摂取量
クマリンの1日当たりの摂取量の上限
前章で、シナモンにはクマリンと呼ばれる成分が含まれており、クマリンは過剰摂取することで肝機能障害をおこすということを解説してきました
そのためシナモンの摂取量の上限を決める際にはこのクマリンの摂取量が目安となります
クマリンの耐容一日摂取量は体重1㎏あたり0.1mgとされています
- 体重50kgの人は1日5mgまで
- 体重60㎏の人は1日6mgまで
クマリンの量でいわれてもピンときませんよね
クマリンの含有量はシナモンによって差があるため、具体的な数字は次の章で解説します
シナモンの種類によるクマリンの量の違いと摂取目安量
実はシナモンにはいくつかの種類があり、主なものとしては以下の2種類があります
- セイロンシナモン
- カシアシナモン
この2種類のくわしい違いなどについてはこちらの記事で解説していますので良ければのぞいてみてください!
セイロンシナモンはスリランカが原産のシナモンで、クマリンの含有量は14ppm程と言われています
カシアシナモンはアジア圏で広く栽培されている品種で、クマリンの含有量は3260ppm程と言われています
カシアシナモンの中でも特にベトナムで栽培されているシナモンはサイゴンシナモンと呼ばれます
サイゴンシナモンはもともと香りの強いカシアシナモンよりも強い香りがします
そのぶん香り成分であるクマリンも多く含まれており、その含有量は5400ppm程と言われています
ppmというのは「parts per million」の略で、0.0001%と同じ意味があります
そのためそれぞれのシナモン1gに含まれるクマリンの量は以下の通りになります
- セイロンシナモン → 0.014mg
- カシアシナモン → 3.26mg
- サイゴンシナモン → 5.4mg
そして体重1kgあたりのそれぞれの摂取目安量は以下の通りになります
- セイロンシナモン → 7.1g
- カシアシナモン → 0.03g
- サイゴンシナモン → 0.02g
こうしてみると全く違いますよね
体重50kgの人はセイロンシナモンであれば350g食べられますが、カシアシナモンでは1.5g、サイゴンシナモンに至っては1gしか食べられない計算になります
350gも食べるかと言われれば食べないですが、さすがに1.5gでは満足できなさそうですよね
なので
- 健康のためにシナモンを日常的に摂取したい
- シナモンをとにかくたくさん食べたい
- クマリンによるデメリットを極力おさえたい
という方は値段は多少高くなってしまいますが、セイロンシナモンを購入するようにしましょう
クマリンの含有量はシナモンによっては385倍もあるので注意が必要です
セイロンシナモンを食べていれば基本的にクマリンの過剰摂取にはならないので「たくさん食べたい」という方はセイロンシナモンを選びましょう
まとめ
今回はシナモンについて
- どんな効果があるのか
- どんな不調に効果があるのか
- 摂取するうえでの注意点は何か
- 1日の摂取目安量はどのくらいか
ということを解説してきたけどどうだった?
今まで何気なく食べていたシナモンにいろんな効果があったなんてびっくりしたよ!
シナモンは効果の数も多いけれどその中の1つをとっても強力なものが多いから積極的に摂取していきたいね
髪の毛も生えるしね!
・・・・・。そうだね。
でも食べる時には時期や量を考えないといけないんだよね!
そうそう。妊娠中の方の摂取やクマリンの過剰摂取には気を付けないとね
でもセイロンシナモンはクマリンが少ないからたくさん食べられるんだよね!
ぼくはシナモンをたくさん食べたいからセイロンシナモンを毎日350g食べるよ!
そっか・・・。
でも今回紹介したのはあくまでもクマリンの耐容摂取量を基準にした数字だから気を付けてね
どういうこと?
体重50kgの人が1日に350gのシナモンを食べてもクマリンの耐容摂取量は超えないけれど、そのほかの成分の過剰摂取が問題になって体を壊すかもしれないということだよ
そっか!シナモンに含まれる成分はクマリンだけじゃないもんね!
そういうこと!
それじゃあ1日300gにするよ!
・・・・・。
今回の解説を聞いてさらにシナモンが好きになったよ!
シナモンが欲しくなったんだけおすすめのシナモンってあるの?
それについてはこの記事で紹介しているよ
ヤッター!早速覗いてみるよ!
ということで今回の記事は以上になります!
このサイトでは、健康にまつわる様々な情報を発信していますので、興味のある方は別の記事ものぞいてみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それじゃあまたね!