なぜ続かない?運動習慣がつかない、始められない原因と対処策をざっくり解説

はっぱ
はっぱ

今回は運動習慣に関する記事だよ

ハッパくん
ハッパくん

運動かぁ・・・。

はっぱ
はっぱ

ハッパくんは習慣的に運動できてる?

ハッパくん
ハッパくん

たまに思い出したときにやってるけど習慣的にはできてないかな

ハッパくん
ハッパくん

前に習慣化しようとしてみたんだけど、

  • 「運動をやろうと思っても気が乗らなくて始められない」
  • 「なんだかんだ理由をつけて先延ばしにしてしまう」
  • 「やり始めても辛くなってすぐに辞めてしまう」
ハッパくん
ハッパくん

っていう事が積み重なってあきらめちゃったんだ・・・。

はっぱ
はっぱ

そうなんだ

はっぱ
はっぱ

でも実は運動を習慣化できなかったのはやり方が間違っていたせいかもしれないよ

ハッパくん
ハッパくん

そうなの!?

はっぱ
はっぱ

ということで今回は

  • なぜ運動習慣をつけるのは難しいのか
  • 先延ばしをやめるにはどうすればいいのか
  • 運動習慣をつけるために意識すべきことはなにか
はっぱ
はっぱ

といったことについて解説していくよ

ハッパくん
ハッパくん

次こそ運動を習慣化できるよう心して聞くよ!

運動習慣をつけられない原因「ホメオスタシス」

  • 「運動を始めようと思ってもなかなか踏ん切りがつかない」
  • 「始めたはいいけれど辛くなってやめてしまった」
  • 「初めのうちはよかったけれど途中からモチベーションが保てなくなった」

運動を始めた方の中にはこういった経験をした方も多いのではないでしょうか?

こんな経験をすると「運動を始められないのは優柔不断な自分の性格のせいだ」なんて思ってしまいますよね

ですが運動を始められないのは自分の性格が原因ではなく、人間に備わった本能のせいかもしれません

その本能というのが恒常性と呼ばれるものです

この恒常性というのは別名でホメオスタシスと呼ばれるもので、体温や血流量、血圧などを一定に保とうとする体の働きのことを指します

ホメオスタシスの本来の意味としては先ほどのような体に備わった機能を指す言葉ですが、もう少し広く解釈すると

  • 今までの習慣をつづけようとする本能
  • 一貫したもの、変わらないものを好む本能
  • 変化を嫌う本能

といったような意味も含みます

ではなぜ人間にこのような本能が備わっているのでしょう?

当たり前ですが、本能というのは基本的にその生物が生存しやすくするために働くものです

  • 生まれたばかりの子ヤギが自分の力で立とうとする
  • クモが誰にも教えられていないのにきれいな巣を張る
  • 産卵のためにサケが川を上る

こういったこともすべて、「そうした方が生き残りやすいから」という理由から備わったものなのです

これを人間のホメオスタシスに当てはめてみると

  • 今までの習慣を続ければとりあえず生きていけるので新しいことを始めようとしない
  • 今まで通りのものには危険がないことが分かっているので一貫したものを好む
  • 「新しいものには危険があるかもしれない」と感じて変化を嫌う

このようにホメオスタシスは本来であれば野生で生き残るために必要なものなのですが、高度に発展した文明にくらす私たちにとっては厄介な存在になっており、新しいことを始められないという弊害を引き起こす原因になってしまっているというわけです

はっぱ
はっぱ

今まで運動を習慣化できなかった人は自分の性格のせいではなくホメオスタシスが原因だったかもしれません

はっぱ
はっぱ

「自分の性格のせいだ…。」と思っていた人は「ホメオスタシスに打ち勝つぞ!」と考え方を変えて再挑戦してみましょう

ホメオスタシスにあらがう3つの考え方

前章に出てきたホメオスタシスの本能に抗うためには何よりも「まずはやってみる」ということが大事です

ホメオスタシスは「今の状態を維持しようとする働き」なので、人間が無理やりに新しいことを始めてしまえば打破できるというわけです

とは言えそれができる人は限られているでしょう

なので、この章ではホメオスタシスに対抗するための考え方や法則を3つ紹介します

運動習慣をつけようとして挫けそうになった時にこれらのことを思い出してモチベーションを保ち、運動を継続していきましょう

先延ばしをやめる考え方

先延ばしをやめるためにはエメットの法則をつかうのが効果的です

エメットの法則とは経営コンサルタントのリタ・エメットさんが導いた法則で、簡単に言えば

  1. やることを先延ばしにするとすぐに始めたときと比較して2倍のエネルギーを使うことになる
  2. やらない選択をしているとそのことへの不安感で普段から精神的なエネルギーを使う

というものです

前者は結果的に消費する精神的なエネルギーの話で、後者がその過程においてどのような理由でエネルギーが消費されるのかということを表しています

どちらも「始めようか悩むくらいなら今すぐに始めたほうがラクができる」ということを示していますよね

やるかやらないかについて悶々と悩み続けるくらいならとりあえず始めてみるのが吉というわけです

はっぱ
はっぱ

運動を始める決心がつかないときは、

  • 「今始めないとすぐに始めた時の2倍も疲れることになるぞ!」
  • 「ここはエメットの法則だ!いつ始めようか迷うくらいなら今すぐ始めた方がラクをできるぞ!」
はっぱ
はっぱ

といった具合で自分に言い聞かせてみましょう

運動をやる気が起きないときの考え方

  • 「運動を始めたはいいけれどどうにもやる気が起きない」
  • 「疲れているわけではないけど運動を始める気が起きない」

そういったときに思い出したいのがズーニンの法則です

ズーニンの法則というのは「物事は最初の4分間がうまくいけばその後は勝手にうまくいく」という考え方で、アメリカの心理学者であるレオナルド・ズーニンさんが提唱したものです

その考え方から、ズーニンの法則の他に「初動4分の法則」という呼び名もあります

ズーニンの法則は、一般的に言われる「やる気があるから行動できる」という考え方とは全く逆のことを示しており、「人間はやる気があるから行動するのではなくて、行動を起こすことでやる気が起こるもの」という考え方をします

実際に人間は何かに対して積極的に行動を起こすと脳内でドーパミンが分泌され、このドーパミンがいわゆる「やる気」というものの正体と考えられるため、ズーニンの法則は一般論よりも理にかなった考え方と言えます

私自身も「運動をするのがしんどいなぁ」と感じたときには「とりあえずスクワットを10回だけやろう」と決めています

その最初の10回をこなすと脳内にドーパミンが分泌されて、その後も続けて運動する気になるのです

また、ズーニンの法則は運動習慣をつける目的以外にも「やらなければいけないけれどやる気が起きない」というものごとがある際にはいつでも活躍してくれる考え方です

はっぱ
はっぱ

「運動を始める気がおきない」と思ったときは、

  • 「やる気がないから運動を始められないんじゃなくて運動を始めないからやる気が起きないんだ!」
  • 「ここはズーニンの法則だ!最初の4分間だけがんばってみよう!」
はっぱ
はっぱ

と、考え方を変えてみましょう

運動をさぼってしまったときの考え方

運動をさぼってしまったときに思い出したいのが『人間は自分のした行動を無意識に正当化しようとする』という事です

これは人間の理性が「自分は何故これをやらなかったのか(又は何故これをやってしまったのか)」という自己嫌悪から無意識に身を守ろうとすることによって起こります

過去に行った衝動的な行動が先に有り、それに対して理性がもっともらしい理由で肉付けしていき、過去の記憶を自分が納得できる形に整えてしまうという流れです

例えば、ダイエット中についカロリーの高いものを食べすぎてしまった場合には、「カロリーの高いものを衝動的に食べた」という事実が先にあり、理性が「今日は一段と仕事が忙しくてカロリーを消費していたからだ」というもっともらしい理由を後付けして正当化するといった感じです

最初はただの言い訳だとわかっていても、それを続けていくうちにそれが当たり前になってしまいます

これと同じように、運動をさぼってしまったときにも運動をしなかったことに対する言い訳を理性がかってに作ってしまいます

そのためもし運動をさぼってしまったときには「運動をさぼったことを無意識に正当化していないかな?」と、自分に問いかけてみると良いでしょう

はっぱ
はっぱ

運動をさぼってしまったときには

  • 「自分は今日なんで運動をやらなかったんだろう?」
  • 「『仕事で疲れていたから運動をできなかった』と考えたけれど、自分の行いを正当化していないだろうか?」
はっぱ
はっぱ

と、かんがえてみましょう

はっぱ
はっぱ

ちなみにこの「自分の行いの正当化」についてはD・カーネギーさんの名著「人を動かす」でも言及されている人間の心理です


個人的なおすすめ度
 (5)

D・カーネギーさんの作品で世界的な名著です。人間関係を良好に保つ方法や、お互いに嫌な思いをすることなくこちらの意志を伝える方法などを知ることができます。


運動を習慣化するときに勘違いしがちな3つのこと

前章では運動を始められない原因としてホメオスタシスという本能について見てきましたが、実は私たちの思い込みや勘違いも運動を始められない原因の1つです

そこでこの章では運動を始めるのの妨げになっている私たちの思い込みや勘違いについて解説していきます

運動をするメリットを理解していない

「運動を習慣化しよう」と考える人はたくさんいます

しかしそのほとんどが

  • 何となく健康そうだから
  • ただ痩せたいから
  • テレビ番組に触発されて

といった具合に、運動をすることによって体にとってどんなに良いことがあるのかを知りません

運動をするメリットを理解できていないと、少しでもつらいと感じたときに

  • 「辛い思いをしてまでやる意味があるのだろうか?」
  • 「今のままでもそれなりに健康だから別にやらなくてもいいのでは?」

と、ついつい考えてしまい、それによっていつまでも習慣化するまで続けられないということが起こってしまいます

これを防ぐには何よりも運動のメリットを知ることが一番です

運動は健康を支えるうえで「睡眠」「食事」に並ぶ大きな柱なので、そのメリットも多くあります

そのためここですべてを紹介しきるのは難しいのでいくつか抜粋すると

  • 気分が良くなる
  • 活動的になる
  • うつ病の予防改善
  • 依存症(酒・たばこ等)の改善
  • 認知症の予防
  • 認知機能の向上
  • 睡眠の質の向上
  • みためを若々しく保つ
  • 抜け毛予防
  • 循環器疾患の予防

どいったように、「運動を始めれば人生はだいたい好転する」というぐらいたくさんのメリットがあります

運動を続けるのが辛くなってしまったというときには「運動にはこういった素晴らしいメリットがあるんだ」ということを思い出してみましょう

はっぱ
はっぱ

運動を始めたばかりの時は辛くなってしまうこともあるかと思います

はっぱ
はっぱ

そういう時には

  • 「今日1日を気持ちよく過ごすために運動をがんばるぞ!」
  • 「よし!運動をがんばろう!将来ハゲたくないもんな!」
はっぱ
はっぱ

といった具合にやる気をふるいたたせてみましょう

習慣化は短い期間でもできると思っている

ネットで調べると「どんなことも3週間やれば習慣化できる」というような情報も出てきます

そういった情報を見て、運動を始めてみようと思った方もいるかと思います

しかし、「3週間あればどんな運動も習慣化できる」とは限りません

というのもロンドン大学が行った研究で「物事を習慣化するには、簡単なものでも18日程度、難しいものだと半年以上かかることもある」という結果が出ているのです

つまり習慣化させようとする物事の程度によってそれにかかる時間も変わってくるというわけですね

ちなみにこの研究で言う簡単な事とは「食事の際に水を飲むようにする」というもので、逆に難しいものは「毎日腹筋を50回する」というものでした

これを知らずに「3週間頑張ればどんな運動も習慣化できるぞ!」と思って運動を始めてしまうと、

  • 「あれ?3週間たったのにまだ運動をつらく感じるぞ?」
  • 「ひょっとして自分は運動をするのに向いていないのでは?」

といった考えが浮かんでしまって断念するということが起こってしまいます

これを防ぐためには

  • 運動を習慣化するのは難しい
  • 運動の程度にもよるけれど習慣化には4~5か月程度はかかる

といったことを理解しておく必要があります

はっぱ
はっぱ

運動の習慣化はそれなりの長期戦になります

はっぱ
はっぱ

それを知らないと心が折れてしまうかもしれないので、始める前には覚悟を持っておきましょう

運動をたくさんするほど習慣化できると思っている

運動を始めた方の中に必ずいるのが以下のような方たちです

  • 「よし!運動を習慣化するために毎日5km走るぞ!」
  • 「やるとなれば徹底的にやるぞ!腹筋とスクワットを毎日100回だ!」

こういった大きな目標を立てるのは結構なのですが、運動の習慣化という観点からすれば完全に間違っています

運動はとにかくたくさんやれば早く習慣化できるというものではなく、むしろ小さなことでも毎日続けた方が習慣化できるまでの時間は早まります

その理由は人間の脳に備わった働きが大きくかかわっています

人間には側坐核をはじめとする自己報酬系と呼ばれる脳部位が存在しており、この部位が外的要因によって刺激されたり人間が特定の行動をとったりすると人間は快感を感じるようにできています

報酬系を活発にする行動の身近な例を挙げると食事や育児、生殖活動などが当てはまりますが、実は目標を達成したときや運動をするときににも同様の快感を感じるようになっており、これがいわゆる達成感というモノの正体になります

さらに、動物は自己報酬系が活発になるような行動を取ると、その快感を味わうために再び同じような行動を取るという性質があることが分かっています

これを確かめた実験としてマウスを使ったものがあり、脳に電極を差し込まれ、目の前にあるレバーを引くと電極に電気が流れて自己報酬系が刺激されるという状況に置かれた個体は寝食を忘れてレバーを引き続けたそうです

この結果はどちらかと言えば依存症の発症を思わせるものなので不安になるかもしれませんね

しかし、薬物などは自己報酬系を過剰に活性化させることで傷つけてしまい機能低下を引き起こしますが、運動や目標を達成した時に感じる達成感の作用はもっと穏やかで心身共に悪影響はありません

つまり運動を習慣化したいのなら簡単な目標を毎日こなし、自己報酬系に小さな刺激を与え続けることで自己報酬系をある意味で達成感に依存させるというのが人間の性質に合った方法であり、習慣化への近道というわけです

はっぱ
はっぱ

大きな目標を立てすぎると運動が習慣化できる前に辛くなってしまいます

はっぱ
はっぱ

そのため、運動の習慣化が目的であれば小さな目標を毎日こなして自己報酬系を刺激し続けるのが人間の仕組みに合ったやり方になります

まとめ

はっぱ
はっぱ

今回は運動習慣をつけたい人が考えるべきことについての記事だったけれどどうだった?

ハッパくん
ハッパくん

まさか人間の本能や思い込みなんかが影響しているなんて驚いたよ!

はっぱ
はっぱ

ハッパくんが運動を始められなかったのもホメオスタシスのせいかもね?

ハッパくん
ハッパくん

きっとそうだよ!じゃなきゃぼくが諦めるわけないよ!

はっぱ
はっぱ

そっか・・・。

ハッパくん
ハッパくん

今度はホメオスタシスにあらがうための考え方も手に入れたし、これで敵なしだね!

はっぱ
はっぱ

ハッパくんが使うべき考え方は「自己正当化していないか振り返る」かな?

ハッパくん
ハッパくん

いや、エメットの法則だよ!自己正当化なんてしたことないよ!

ハッパくん
ハッパくん

よし!ぼくも前は失敗してしまったけれど、次からは「将来禿げないためにがんばるぞ!」という気持ちでやってみるよ!

はっぱ
はっぱ

・・・・・・。

はっぱ
はっぱ

ということで今回の記事は以上になります!

はっぱ
はっぱ

このサイトではこのほかにも健康に関する様々な記事を投稿していますので良ければのぞいてみて下さい!

はっぱ
はっぱ

最後まで読んでくださりありがとうございました!

ハッパくん
ハッパくん

それじゃあまたね!

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