今回はトウガラシについての記事だよ
トウガラシってあの赤くて辛い粉のことでしょ?
一般的にはそういったイメージがあるけれど、実はそうじゃないんだ
え?そうなの?
ということで今回はトウガラシについて
- トウガラシとはそもそも何なのか
- どんな種類があるのか
- 食べることで得られるメリットは何か
- 食べることで起こるデメリットは何か
- どんな商品があるのか
といったことについてざっくりと解説していくよ
トウガラシがどういったものか知るために心して聞くよ!
唐辛子って何?
唐辛子とは中南米が原産のナス科、トウガラシ属(Capsicum:以降はC.と表記)の植物を指す言葉です
単にトウガラシと言った場合、厳密にはピーマン(甘唐辛子)やシシトウ(獅子唐辛子)といった辛みのない種も含まれますが、一般的にはトウガラシ属の中でも辛みのある種を指すことが多いです
日本で有名な鷹の爪や、世界でも有数の辛さを誇るブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパーなどはすべてトウガラシ属の栽培品種の一つです
トウガラシの生産国としてはインドが有名で、世界シェアの約40%を占めています。
そのほかの主な生産国は中国、エチオピア、バングラデシュ、タイなどです
このようにアジア圏で広く栽培されているという事が分かりますね
唐辛子は日本でも生産されていますが、その量は微々たるもので、年によっても変わるものの世界シェアに占める割合は1%に満たないそうです
また、日本で消費されるトウガラシについてもほとんどが海外からの輸入品で、国産の物は1%に満たないそうです
ピーマンもトウガラシの一種だったとは驚きですね
ただ、今回解説していくのは基本的に辛みのあるものだけなのでピーマンの出番はありません
トウガラシの種類
前の章でいくつか名前が出ていましたが、トウガラシには様々な種類があります
この章では唐辛子の主な種類とその辛みの度合いを示すスコヴィル値をざっくりと紹介します
鷹の爪
トウガラシのうちの一つで、日本で一般的な品種です
辛みを表すスコヴィル値は40,000~50,000SHU1で、トウガラシとしてはおだやかです
食卓などで使われる一味唐辛子はこの鷹の爪を粉末にしたものです
私たちに一番なじみのあるトウガラシです
辛みが比較的おだやかなので日本人でも食べやすいです
ハラペーニョ
トウガラシのうちの一つで、メキシコで一般的な品種です
スコヴィル値は8,000程度と鷹の爪と比べてもかなり穏やかです
ハラパと呼ばれる土地が発祥と言われており、そこからハラペーニョと名付けられたそうです
タバスコには赤色のものと緑色のものがありますが、緑色の方はこのハラペーニョを使って作られます
名前は辛そうですが、ピクルスなどにして食べられるくらい辛みは穏やかです
ハバネロ
ハバネロはトウガラシの内、カプシカム・キネンセ(C,chinense)と呼ばれる品種の1つで、先ほどの2つとは別種になります
原産地は不明ですが、中央アメリカから南アメリカのあたりだといわれているそうです
スコヴィル値は300,000程度で、かつては世界一辛いトウガラシとしてギネスの認定を受けていました
キューバのハバナが名前の由来になったと考えられているそうです
有名なスナック菓子にも使われているハバネロですが、その辛さはギネスのお墨付きです
ブート・ジョロキア
C.chinenseのうちの一つで、北インドで栽培されていた品種です
スコヴィル値は1,000,000SHUと非常に高く、2007年には世界一辛い唐辛子としてギネスの認定を受けた品種でもあります
北インドのアッサム語で、ブートは「ブータンの」、ジョロキアは「トウガラシ」という意味なので、ブートジョロキアは直訳すると「ブータンのジョロキア」という意味になります
ハバネロの3.3倍の辛さを誇るブートジョロキアは当然ながらギネスの登録を受けています
ペッパーX
C.chinenseのうちの一つでキャロライナリーパーを開発したエド・カリー氏が開発した品種です
スコヴィル値は3,180,000SHUで、これはキャロライナリーパーの2倍、先ほどのブートジョロキアの3倍以上というすさまじい値です
ギネスの認定は受けていませんが、測定されたスコヴィル値を単純に比較した場合には世界一辛いトウガラシと考えて間違いないでしょう
世界で2番目に辛いトウガラシとされるドラゴンズブレスは250万SHU程度なので、ペッパーXはそれよりさらにハバネロ2倍分辛いことになります
トウガラシのメリット
辛みが特徴的で、一部の人たちには絶大な人気を誇るトウガラシですが、実は一般の人にもうれしい健康効果があります
この章ではそういったトウガラシの健康効果について、食べることで得られるおもなメリットを紹介していきます
ダイエット効果
トウガラシは一時期ダイエット食品として注目を浴びたこともあり、そういった効果を目的に摂取する方も多いようです
このダイエット効果はトウガラシに代表される辛み成分群であるカプシノイド2によってアドレナリンが分泌され、それによって新陳代謝が促されることでダイエットに効果があるとされています
食べると汗が出るので何となく痩せそうなイメージがありますが、実際にダイエットには効果的なんですね
高血圧の予防
トウガラシを食べると体温が上がるので何となく血圧の上がりそうなイメージを持っている方もいるかもしれません
しかし食べても血圧が上がることはなく、むしろ血圧を下げてくれる効果があります
これはトウガラシに多く含まれるカリウムが塩分の排出を促すことで血液中の余計な塩分が減ることによります
塩分の多い食事をされる方や血圧を気にされている方におすすめです
冷え性の予防
トウガラシを食べると体温が上がるのは先ほど紹介したカプシノイドによるものですが、カプシノイドの効果は新陳代謝を促すことの他にもあります
それは毛細血管の血流をよくするはたらきです
これによって冷え性の予防や毛細血管の老化の予防といった効果が期待できます
毛細血管の血流が悪くなると、慢性的な疲れなどにもつながります
冷え性だけでなくそういった症状にも効果が望めるのはうれしいですね
食欲の増進
辛い食べ物は食欲をそそるものですが、それにもしっかりと理由があるのです
それはカプシノイドが消化器を刺激することで胃液などの分泌が促されるためです
これによって食欲を増すだけでなく、消化も促進されます
食欲がないのも、消化が悪いのも体調が悪化する原因になります
トウガラシはそのどちらも解決してくれる可能性があるのでぜひ活用したいですね
免疫力を高める
あまりイメージがないですが、トウガラシには免疫力を高める働きもあるとされています
これはカプシノイドがもつ代謝の促進効果や抗菌作用などによるものと考えられています
このご時世ですから、免疫力が高まるという効果は魅力的ですよね
トウガラシのデメリットと許容摂取量
前章では唐辛子を食べることで得られるメリットを紹介してきました
メリットばかりを見てきたので「ぜひ食べたい!」と思った方も多いかと思いますが、何事にも良い面と悪い面があります
そこでこの章では唐辛子を食べることでどういったデメリットがあるのかをざっくりと紹介していきたいと思います
胃がん・食道がんのリスクが高まる
トウガラシを食べることで胃がんや食道がんのリスクが高まる恐れがあります
これはトウガラシに含まれるカプシノイドが消化器系を刺激することによると考えられています
一部の研究ではカプシノイドの摂取が乳がんの予防に効果的に働く可能性があるとするものもありますが、胃がんや食道がんについては逆に発症リスクを高める可能性があります
ただ、過剰に摂取しなければ問題ありませんので、あくまで適量接種を心がけましょう
消化器系のガンはガンでの死亡者数のうち25%ほどを占めるので、そのリスクを上げるというのは少し怖いですね
胃が荒れる
トウガラシを過剰に摂取すると胃を荒らす危険があります
これはカプシノイドの過剰摂取が原因と考えられています
前章で紹介した通り、カプシノイドは適量の摂取であれば胃の働きを高めますが、過剰に摂取すると逆に胃を荒らす心配があるのです
カプサイシンはガンの発症リスクを高めるくらいの刺激物なので、摂取する量には十分気をつけましょう
味覚異常
トウガラシを過剰摂取することで味覚に異常をきたす可能性があります
これもやはりカプサイシンによる影響で、カプサイシンが味蕾3を過剰に刺激することで働きが鈍ることによって起こります
辛みとは刺激に対して痛みを感じている状態なので、カプサイシンの過剰摂取は味蕾を痛めてしまうというわけですね
料理をおいしく食べるためのスパイスで料理の味が分からなくなっては元も子もありません
そのためあくまで適量接種を心がけるようにしましょう
気管器系に負担がかかる
トウガラシの過剰摂取は消化器系だけでなく気管器系にも影響を与えます
これもカプサイシンによる影響で、カプサイシンが吸う息に混じることで気管に達して刺激することによって起こります
これによって気管器系の負担が増え、ぜんそくなどの症状が現れる可能性があります
辛い物のにおいをかぐとむせることがありますが、あれがひどくなるとぜんそくなどの症状が出るというわけです
許容摂取量
次にトウガラシの許容摂取量についてみていきましょう
ここまでトウガラシのメリットやデメリットを見てきて、その両方のほとんどがカプサイシンによるものだとわかっていただけたかと思います
そのためトウガラシの許容摂取量はカプサイシンの量を基準に考えていきます
カプサイシンの許容摂取量は体重1㎏あたり5㎎とされています
こう聞くと「それって具体的にどのくらいなの?」と感じてしまいますよね
例として挙げると、鷹の爪1本あたりに含まれるカプサイシンが1㎎なので、体重50kgの人であれば鷹の爪を毎日250本食べても問題ないことになります
そのため、一味唐辛子などを使う分にはカプサイシンの過剰摂取になる事はまずないでしょう
50.000SHUの鷹の爪一本に含まれるカプサイシンが1㎎なので、単純計算をすると1SHUあたり10万分の2㎎のカプサイシンが含まれることになります
そのため鷹の爪一本分の重量のペッパーXには63.6㎎という驚異の量のカプサイシンが含まれることになります
具体的な商品
ここまでトウガラシの概要やメリット・デメリットを見てきて「ぜひトウガラシを摂取したい」と思った方もいるかと思います
そこでここではネットで買えるトウガラシに関連する商品を2つ紹介します
とは言えものによってそこまで大きな違いがあるわけでもないので、普段使いしやすい製品を1つと色物を1つ紹介するだけになります
SPICE-MARKET_一味唐辛子
スパイスの販売を行うSPICE-MARKETの一味唐辛子です
100gで500円程度とかなり安いので、辛い物が好きな方が普段使いするには良いのではないでしょうか
一味唐辛子に含まれるカプサイシンの量は多く見ても150mg/100gと言われることから、体重1kg当たりの1日の摂取量が約3.3gとなり、摂取量のコントロールがしやすいというのもうれしいポイントです
また、チャックの付いた袋に入っていて保存性も高いので「使いきれるか心配」という方でも安心です
私自身、お世話になっている製品です
他にも安い製品はありますが、袋にチャックの付いていないものなどが多く使いづらいのでこちらの製品を愛用しています
Hot ones_Pepper X ソース(三種類ブレンド)
トウガラシの種類の欄でも紹介した世界一辛いトウガラシであるペッパーXを使用したソースです
カプサイシンの量は明記されておらず、摂取目安量は不明です
健康の面ではお勧めしませんが、もの好きな方や勇気のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか
ちなみに私は買ったことがないですし、同じような製品の相場もわからないのでおすすめ度と価格の評価は0とさせていただきました
ただ、アマゾンでの評価はすこぶる高いので意外とおいしいのか、よほど辛いのだと思います
まとめ
今回はトウガラシについて、概要や食べることで得られるメリット・デメリットなどについて解説してきたけどどうだった?
今まではただ辛いだけの粉だと思っていたけれど意外といろんな種類があったり健康効果が高かったりして驚いたよ!
あまり意識していないと「食べると汗が出る」というくらいの認識になってしまうよね
ダイエット効果と食欲増進・消化促進の効果が一緒になっているから、トウガラシを食べておけば一生食べられるし一生太らないんだね!
それはどうだろう・・・?
きっとそうだよ!それに一味唐辛子なら体重1㎏あたり3.3gまでは食べても大丈夫だからね!
よーし!明日からまいにち一味唐辛子を130gくらい食べるぞ!
・・・・・。
ということで今回の記事は以上になります!
このサイトではこのほかにも健康に関する様々な記事を投稿していますので良ければのぞいてみて下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それじゃあまたね!